歳月に強いマンションとは
安心・安全の住まい選び。
新築マンションを選ぶ際、見た目や施設の豪華さや、設備の新しさに目を奪われてしまいがちですが、住まいとしての安全性の観点にもきちんと注目することが大切です。
長く住むマンションですから、劣化に強い耐久性能を備えているかを確認することが必要となってくるのです。
では、歳月に強いマンションの条件とは、一体どんなことなのでしょうか。
コンクリートの品質がマンションの寿命を決める
躯体を構成すると同時に鉄筋を守るコンクリートの品質は、建物の寿命を左右する大切な要素です。RC造マンションの場合、コンクリートの品質について見極める際に、以下のような点がチェックポイントとなります。
○コンクリートの強度耐久性のある建物のためには、コンクリートの強度が高いことが求められます。さらに中の鉄筋がさびにくい加工などが施されていることが、建物が長持ちするための条件といえるでしょう。
○コンクリートの厚さ元々アルカリ性であるコンクリートは空気中の炭酸ガスの影響で徐々に中性化し、その進行が内部に達すると鉄筋の腐食が始まります。鉄筋を覆うコンクリートの厚みを「かぶり厚」といいますが、その厚みがあるほど、中性化しにくく、長い期間内部の鉄筋を守ることが可能です。
○水分の割合コンクリートの中に含まれるセメントと水の割合を見て、水の割合が多いほどコンクリートの耐久性は弱くなります。住宅支援機構ではRC造、SRC造の場合、セメントの重さに対する水の重さの比率(水セメント比)を普通コンクリートで水セメント比が55%〜60%以下(かぶり厚によって異なる)と定めています。
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ダイワハウス「D'シリーズ」のマンションはすぐれた強度のコンクリートを使用しています。
■コンクリート耐久設計基準強度は、24ニュートン以上。
1m2で2400トンの圧力に耐えられる強度24ニュートン(N/mm2)のコンクリート強度を、設計基準としています。
■さらに、品質基準強度は3ニュートンの割り増し。
現場環境の違いによるコンクリート強度のバラツキを防ぐために、あらかじめ強度を3ニュートン割り増ししたコンクリートを使用しています。
*普通強度コンクリートに対応し、高強度コンクリートは除きます。
*杭、付属建物は除きます。
■水セメント比55%以下、単位水量185kg・m3以下。
コンクリート中に含まれる水をセメントの55%以下になるよう配合。ひび割れを少なくしています。
■コンクリートのかぶり圧
ダイワハウスは、品質確保促進法にもとづく住宅性能表示制度の、劣化等級3[注]の基準に沿った十分な「かぶり厚」を設けています。
[注]劣化等級(構造躯体等)
劣化等級1:建築基準法に定める対策が講じられている。
劣化等級2:通常想定される自然条件及び維持管理の条件下で二世代(およそ50年〜60年)まで、大規模な改修工事を必要とするまでの期間を伸長するための必要な対策が講じられている。
劣化等級3:通常想定される自然条件及び維持管理の条件下で三世代(およそ75年〜90年)まで、大規模な改修工事を必要とするまでの期間を伸長するための必要な対策が講じられている。